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今日はいつもより早い時間に、息子と孫娘が来てくれました。亡き人達の遺影の前にあまおう苺を供え、私達のランチは白いテーブルに並びます。一人でぼそぼそと食べるのとは違い、三人で会話しながらの食事は賑やかで楽しかったです。
話の中で膝薬の発売停止を嘆くと、テレビで宣伝してるから申し込んだらと言われ、夜テレビのチャンネルをかえた途端にCMが流れてるのを観て、直ぐに受話器を取りました。混みあってるから数十分後に此方からお電話します。とテープ音声が流れ暫く待つうちに電話のベルが、お話を聴いてると、薬じゃなく健康食品ですと言ってるようです。
健康食品でサプリメントだと言われ、私は薬が欲しいので健康食品なら要りませんと、丁重にお断りしました。数人の知人も心配して情報を提供してくれるのは、みな同じ会社名です。今まで飲んでいた会社に掛けた電話の返答も、グルコサミンが入ってる健康食品を買うよう勧めていました。
情報を提供してくれた人達に事情を説明し、お礼のメールを送信します。息子が持ってきてくれたケーキなどが気になり、機嫌よく食べていたら、体重がぐんと増えました。チビでデブと其れでなくても醜いのに、お腹の出っぱりは酷くなるばかりです。膝が悪けりゃ痩せれば良いと分かっちゃいるけど、食欲には勝てません。美味しく食べれれる内に、たくさん食べようとしています。
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世間では、おふくろの味って言いますが、残念ながら私の得意料理が有りません。結婚した当初から、夫に料理を任せてたからだと思います。買い出しから調理まで上げ膳据え膳状態が続き、美人でも無ければ何の取り柄も無い妻を、床の間にちょんと座わらせてる感じで甘やかされていました。
子供が生まれたら、寝不足だろうと子供を連れ出す間に眠るようと言ってくれる優しい旦那は、大正生まれの軍隊還りです。会社勤めなら自由が利かないでしょうけど、自営業だからこそ出来たと思います。取引先の招待旅行の時は、臨月近いのに同伴させてくれました。
時々テレビで観る、昭和の男性は我儘みたいなことを言ってるけれど、明治・大正の時代は関係なく優しい人は優しいのです。DVの話を耳にすると信じられなくて、長年連れ添ってれば派手な口喧嘩はしても、暴力を振るわれた事は有りませんが、ただ子供のしつけは厳しく、反抗期が無く素直に育ったのも父親の教育が良かったんだと思います。
酒・たばこ・賭け事は勿論の事、真面目に生きてる父親の背中を見て育ち、今の所子や孫に至るまで、酒・たばこ・賭け事はしないし、皆グレもせず素直に成長してくれました。願わくば穏やかな内に静かに旅だちたいけど、心残りはガラクタだらけの部屋です。立つ鳥跡を濁さずと言われても無理に決ってるので、後は宜しくお願いします。
連休だからなのか孫娘の「伺っても良いですか?」のメールが、これを機にキッチンのレンジフードフィルターの汚れが気になっていたので交換することに、フィルターを外せば金属板も油っぽくて、序に洗剤を付けて洗う事にしました。こんな時にCMでやってる、高圧洗浄機が有れば良いのになって思います。
今までフィルター任せで金網の板を放置していたからでしょう、ひつこい油汚れは簡単に落ちません。紙ナプキンに洗剤を沁み込ませ熱湯をかけたり、給湯器の温度を60℃にし、蛇口をシャワーに切り替えてかけようとしてるのに、お湯が出て来ません。此れも壊れたのかとがっくりしました。
我が家の水道のハンドルは、左に向ければお湯、右に向ければ水が出るのに、お湯が出なかったのはハンドルを右にしてたからです。すったもんだを繰り返しながらも、レンジフードは綺麗になりフィルターを取り替えてスッキリしました。息子と孫娘が時々何かにかこつけ、私の様子を見に来てくれる事に感謝しています。
訪れる人に見られて恥ずかしいと思うから、目の届く範囲だけでも気合を入れて綺麗にしとこうと必死です。腰は痛むし足の調子は今一だし、どうすりゃ良いの?って思いながらも、現状維持で気儘に暮らそうとすれば、泣き言を言わず頑張るしか無いと諦めています。
本{老乱}を読んでいく内に私のような高齢者じゃなく、面倒を看てくれる人が読むと参考になるのではの思いが強くなりました。認知症だから完全にボケてると思って、あらわに態度や言葉に出すと微かに残ってるプライドが許さないらしく、普段おとなしかった人が突然凶暴な振る舞いに出るようです。
私も同じ道を行く参考にしようと読んでるけれど、ボケてちゃ~どうにもならないと思います。身近で実体験してこなかった話を、医師の目を通した文で知ることが出来ました。認知症に効く薬が無い事や、暴れ出したら医師が肩に鎮静剤をうてば、静かに眠るを何度も繰り返す内に、躰が動けなくなるようです。
日頃から子供達に迷惑を掛けたく無いと生きて来た男性の思惑どうりには行かず、精神科病院のお世話になり、帰りたかった家は知らぬ間に売られ入院費に当てられ、諦めの人生を病院で迎えます。三ヶ月入院すると病院から退院を迫られるのは、採算が取れないからだと言われても、舅を引き取り世話をするのは嫁です。
私自身は経験をした事が無く、誰が看ようと認知症の方のお世話は大変だと思います。今夜姉からのメールで「大阪に来て七年になり、幸せな日々を過ごす事ができ感謝しています」こちらこそボケずに居てくれて本当に有り難いです。良い施設に恵まれた事にも感謝しています。なまじ家人が看るよりも、プロにお任せして正解でした。
「老乱」を読み進めて行きながら、主人公の男性と重なる箇所が多かったです。ただ高齢故の車の運転を辞めさせようとする、息子の嫁との攻防は何となく分かるような気がします。独り暮らしの舅が、ある時いたずら心で行く先も決めずにふらりと旅に出たのは良いけど、数日の間に宿泊で異変が有ったのか、宿からの連絡で迎えを呼ぶことになりました。
昼と夜の配達弁当をお願いしてる人から、お弁当が其の侭ですの連絡を受けた息子夫婦が警察に捜索願を出したりと大騒ぎしています。老人は認知症を疑われたことに反発しての行動でした。妻に先立たれた後は、掃除・洗濯・食事などの家事をこなし普通に暮らして居たのに、車の運転はするなと言われたのがショックだったようです。
自分ではしっかりしてるつもりでも、傍から見れば危なっかしかったのでしょう。此の男性、毎日日記は書くし、草かんむり・しんにゅう・こざとへん・などがつく違う漢字を10個書くようにしてるのを見て、似てるなと思うのは、私も読めても書けない漢字を広告の裏の白紙に、一つでも多く覚えようと書き写してるからです。
こんな無駄な事をしても認知症の予防には成らないと、本を読んでる内に気付きました。作家の医師が診てきた、高齢者の日常の生きざまを書いている内容を見て、どう足掻いても逃れられない病だと観念するっきゃないです。此の男性の病名は「レビー小体型認知症」らしく時々正気に戻っています。明日は我が身と思いながら、続きを読むこと。
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