纏まりのない話

或る程度の金額のお買い物をすると、サテントートバッグが頂けると言うので、どうせ欲しい物を買う序でだからと行って来ました。幾何学模様のデザインがセンスの良さを演出するとの宣伝文句に誘われて、オレンジ・ピンク・黒の三色の中から無難な黒に決めます。

何時ものことですが、肝心の買う物よりプレゼントの方に目が行き、品定めをして良いなと思えば一応手に入れても自分で使わず喜んで下さる誰かに挙げてるんです。先ずバッグを其れから買う品物をと順序が違いますが、是が私流だと思っています。

買い物の話の途中で店主の奥さんが、一ヶ月前に主人が亡くなりましたって、元々肺気腫を患い家で静養してたそうですが、お店に行く奥さんを自宅からお店まで車で送り迎えをして居たのが、ある日のこと車のキーを手に玄関先で亡くなられていたのが発見されたそうです。

此のご夫婦がお若い頃は美男美女だった事を彷彿させるご容姿だったので、いつも羨ましく拝見していました。奥さんは胃を半分とる手術をしたと聞いて、余り生きられないなと思って居たのに旦那さんが先に逝かれたと知り、やはり寿命には逆らえないようです。

私より二歳上の旦那さんと二歳下の奥さんですが、ボチボチ私に順番が回って来そうな雰囲気が漂ってきました。願わくば誰にも余り迷惑が掛からない突然死を望んでいます。